フルハーネス型墜落制止用器具取扱特別教育について
建設業等の高所作業において使用される胴ベルト型安全帯は、墜落時に内臓の損傷や胸部等の圧迫による危険性が指摘されており、国内でも胴ベルト型の使用に関わる災害が確認されています。そのような背景から、厚生労働省は安全帯の名称を「墜落制止用器具」に改め、国際規格であるフルハーネス型を採用することになりました。それに伴い名称・範囲と性能要件を見直すとともに、特別教育を新設し、墜落による労働災害防止のための措置を強化しました。
根拠法令
労働安全衛生法 第59条−3より
労働安全衛生規則第36条−41
高さが2メートル以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務(ロープ高所作業に係る業務を除く。)

 

フルハーネス型墜落制止用器具

 

 

講習科目の範囲及び時間
@作業に関する知識(1H)
 (作業に用いる設備の種類、構造及び取扱い方法)
 (作業に用いる設備の点検及び整備の方法)
 (作業の方法)                                                                                                                                                                   
A墜落制止用器具(フルハーネス型のものに限る以下同じ)に関する知識(2H)
 (墜落制止用器具のフルハーネス及びランヤードの種類及び構造)
 (墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法)
 (墜落制止用器具のフルハーネスの取付け設備等への取付け方法及び選定方法)
 (墜落制止用器具の点検及び整備の方法)
 (墜落制止用器具の関連器具の使用方法)
B労働災害の防止に関する知識(1H)
 (墜落による労働災害防止のための措置)
 (落下物による危険防止のための措置)
 (感電防止のための措置)
 (保護帽の使用方法及び保守点検の方法)
 (事故発生時の措置)
 (その他作業に伴う災害及びその防止方法)
C関係法令(0.5H)
 (法、令及び安衛則中の関係条項)
D墜落制止用器具の使用方法(1.5H)
 (墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法)
 (墜落制止用器具のフルハーネスの取付け設備等への取付け方法)
 (墜落による労働災害防止のための措置)
 (墜落制止用器具の点検及び整備の方法)

 

 

 

 

フルハーネス型墜落制止用器具

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